1. ホーム
  2. 活動報告
  3. 島根県農業のピンチを考える

BLOG

活動報告

島根県農業のピンチを考える

23.02.07

島根県の農業を「何とかせんといけん!」。かつての宮崎県知事の言葉じゃないですが、そのことを痛感したこの1期目です。

島根県の農地のうち中山間地域にある割合は8割。不利な条件ですので、県全体の農産物産出額もこの40年で4割減少。農家高齢化率は全国一位の上に、耕作放棄地の割合は全国上位、、、。

島根農業はピンチです。

では、この島根農業をどうするのか。

現在、中山間地域など不利な条件下での農業支援や、新規就農を促す施策など、農業についてはあらゆる施策が動員されています。もちろん、それら一つずつの課題解決に向けた施策は進めながら、私は時間はかかっても進める必要があると思うことがあります。それは、、、、、

「豊作を喜べる農業」にしていきたいということです。米の生産調整や、豊作すぎて野菜を捨てるというニュースも度々聞きます。弥生時代依頼、本来であれば、豊作を喜ぶのが農業の本来の姿であったと信じています。でも、そうではないのが、今の農業の現実です。

そのためにも大切な取り組みの一つが、マーケットインの作付け、もしくはマーケットを作るということにあると思います。例えば、島根県の農産物の輸出額は令和元年で7000万円。コロナ前の数値ですが、前年より減少しています。一方で、米でいえば世界の消費量は年々増加していて、年間5億トン。ジャポニカ・インディカ米など品種の問題はありますが、マーケット開拓の余地はあります。米に限らず他の農産物、加工品などタイ・バンコクにある島根県事務所などに販路開拓の強化など担ってもらう必要があります。農家の皆さんが売れる作物を作るマーケットインの普及、さらに一生懸命作った作物を売るための市場開拓。これらを両輪として前に進め、農家さんが持続的に営農できる環境を整えていく必要を感じます。

全国一といってもいい不利な条件下で頑張っている島根県農家の皆さんが儲けられる仕組みを作っていくことが、他地域の地方農業を支えること、ひいては、日本全体の食糧安保に繋がっていくと考えています。

記事一覧に戻る